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Tシャツ徹底解剖 —縫製編―

Tシャツ徹底解剖 —縫製編― | NEWS | Aquascutum アクアスキュータム

Tシャツ徹底解剖
—縫製編―

あの人が着るTシャツはなぜかっこいい?
実は奥深いTシャツの世界を全3回で徹底解剖!

近年の酷暑化の影響もあって、あらゆる場面で通用するようになったTシャツ。
休日の公園、遊園地、百貨店でのショッピングはもちろん、レストラン、テレワーク、商談など…ドレスコードがある場面やビジネスシーンでも目にするようになりました。

ところで、すれ違う男性をみかけて、こう思ったことはないでしょうか。
「ただのTシャツなのに、どうしてあの人が着るとかっこいいんだろう?」

知る人は知っている、Tシャツの選び方。
良いTシャツとは? 他と何が違う?
その答えを、是非一緒に解き明かしてみませんか?

第2回はより専門的な「縫製」に注目してみます。


Tシャツ徹底解剖
—縫製編―

あの人が着るTシャツはなぜかっこいい?
実は奥深いTシャツの世界を全3回で徹底解剖!

近年の酷暑化の影響もあって、あらゆる場面で通用するようになったTシャツ。
休日の公園、遊園地、百貨店でのショッピングはもちろん、レストラン、テレワーク、商談など…ドレスコードがある場面やビジネスシーンでも目にするようになりました。

ところで、すれ違う男性をみかけて、こう思ったことはないでしょうか。
「ただのTシャツなのに、どうしてあの人が着るとかっこいいんだろう?」

知る人は知っている、Tシャツの選び方。
良いTシャツとは? 他と何が違う?
その答えを、是非一緒に解き明かしてみませんか?

第2回はより専門的な「縫製」に注目してみます。




無意識に作用するステッチの有無

Tシャツの縫製でまず意識したいのは「ステッチ(縫い目)がどれくらい表から見えるか」です。とりわけ大事なのが襟周り。
Tシャツの襟部分はフライスと呼ばれ、ボディとは別で作ったパーツを最終的に縫い合わせることで作られています(フライスは、厳密にはそこに使われるゴム編みの生地の事)。
あまり意識して見る事は無いかもしれませんが、その縫い合わせる手法によって、ビジネス見えするキレイめTシャツか、経年変化を楽しめるカジュアルTシャツかが決まってきます。



アクアスキュータムのほとんどのTシャツは、このフライスとボディの継ぎ目にステッチ(縫い目)が現れない縫い合わせをしています。
こうする事ですっきりとした印象を与え、繰り返しの洗濯でも色むらが起きにくく、シワ感も目立たなくなるため、「キレイめなTシャツ」として長く楽しむことができます。


一般的なTシャツは、フライスの継ぎ目にステッチが現れる、ダブルステッチと呼ばれる縫製で襟を縫い合わせています。
内側外側2か所を留めていく事で強度が増し、襟ヨレが軽減できる一方、ステッチが表からも見える事で無意識下にカジュアルな印象を与え、経年変化も生みやすい仕様となります。
近年注目されているヴィンテージTシャツ界隈では、グレーやブラックのヴィンテージTシャツのこの部位の経年変化にこそ価値を見出す向きもあります。





もう1種類、「ヘルスニット」や「フルーツオブザルーム」などUS産のTシャツボディに多く見られるバインダーと呼ばれる襟仕様。
文字通り、ボディをフライスで挟み込むように縫製するこちらは圧倒的な強度と存在感が魅力です。
ステッチのみならず段差もできる縫製方法なので、最もカジュアルな印象を与える仕様となります。


襟部分は頭を通す必要があったり、円形にボディと縫い合わせる必要があったりと、本体の生地よりもさらに伸縮性が問われる部分。
だからこそ、ボディとは違う編み地にした「フライス編み」のパーツが採用されます。

そんな伸縮性が大事な襟部分に、フライス編みよりももっと伸びやかな編み地を用いるTシャツも存在します。
今季アクアスキュータムで展開する「Links Jacquard T-shirt(2206272008)」は、まさにそんなTシャツです。









伸縮性と強度の両方を求めるなら、編み立ての襟仕様がおすすめ。

フライスよりも厚みが出るのでややカジュアルな印象にはなるものの、ステッチを表に出さない縫製と、繰り返しの洗濯でもへたりにくい強度を併せ持ちます。
編み方の違いによる色差は好みの分かれる点ではありますが、リンガーTのようなアクセントはコーディネートの程よいアクセントともなってくれます。


また、ジャケットインを想定して作られたTシャツは、フライスの後ろ襟部分を高く設計するなど、デザイン的な配慮が見られることも。

↑ジャケットの襟が肌に直接触れないので、汗ジミや変色防止につながる。
夏のジャケットスタイルにはうれしい仕様。
画像は「COOL TOUCH T-SHIRT(No.2206272005)」



襟以外の縫製も印象を左右する


前身頃と後身頃を合わせる脇線、裾の切り替え部などのステッチワークもTシャツの印象を左右します。
どの部位であっても、ステッチが見えている量が多ければ多いほどカジュアルな印象のTシャツとなります。



TEC.3シリーズの「COOL TOUCH T-SHIRT(No.2206272005)」は、同シリーズのジャケット合わせを想定しているので、Tシャツの中でもクリーンな印象に仕上げた一枚。
脇線には1本の縫い目のみが走る仕様で、丁寧な縫製が見て取れます。


一方で、あえてステッチワークを表に見せることでカジュアルテイストに仕上げたTシャツも。
「TEC.3 Trip:Smooth Raglan Sleeves T-shirt(No.2206272003)」は、脇の縫い線を三本針で縫い上げ、縫い線の両脇に意図的にステッチを露出させている。



さらに、その3本のラインの間に糸を渡らせることでカジュアルな印象に仕上げています。


全体のシルエットもゆるっとさせたカジュアルなイメージの「TEC.3Trip:Smooth Raglan Sleeves T-shirt(No.2206272003)」
ラグランスリーブの縫い合わせもダブルステッチで行う事でデザイン的なアクセントになっています。


最もニッチ?脇下の縫合わせまで見られればあなたはもうTシャツマニア。


Tシャツの縫製において、最も布が重なる部分(厚さが出る部分)が脇下です。
前身頃と後身頃、さらに袖を筒状にした時の前後部の計4枚の布が重なる脇下の縫製処理は、そのブランドがTシャツづくりにどの程度本気で向き合っているのかを伺えてしまう、マニアなポイントになっています。


↑Tシャツの展開図(製図)。4か所の赤丸部分が脇下で縫い合わさる事になる。


4か所を縫い合わせている脇下は、ほとんどのTシャツが身頃から袖までを一直線に縫っています。
手間を省ける一方で、縫いしろ部が立ち上がり、硬い部分に高さが出るため、特に袖幅の細いTシャツなどでは、素肌に着ると脇の下にあたって痛さを感じてしまう場合も。

最も気を遣っているTシャツでは、この脇下の縫いしろ部の倒す方向を変え、硬い部分が立ち上がらないように縫製しています。
アクアスキュータムの商品では、「TEC.3 ニュージーランドメリノTシャツシリーズ」でこの縫製を採用。ニット工場で作っているTシャツだからこその配慮と丁寧な仕事ぶりは流石のひとこと。


画像の左側の縫い代は上(奥行)側に、右側の縫い代は下(手前)側に倒していることが分かる。
こうする事で縫い代が立ち上がるのを防ぎ、素肌に着ても脇下に当たらなくなる。
画像は「TEC.3 NZ Merino Crew-neck(2205272001)」のもの。


また、様々なブランドのTシャツを注意深く見てみると、前身頃と後身頃の縫い合わせ線を持たない「丸胴編み」という作りにしているTシャツなども存在し、それぞれの工夫が見て取れます。


↑丸胴編みと呼ばれる手法で作られたTシャツ。そもそも脇の縫い合わせが存在しないので、縫いしろの数も少なくなる。


「ただのTシャツなのに、どうしてあの人が着るとかっこいいんだろう?」


縫い方によって着用シーンを選べたなら、あなたはもうTシャツマスターです。

ジャケットのインナーで使うのなら、断然、襟元のステッチは少ない1着がおすすめです。
ボディの脇線もなるべく目立たないものが良いですし、細身で、縫いしろも立ち上がらないアイテムであれば言う事はありません。
綺麗な作りであれば、白や黒でなくてもビジネスシーンで通用するスタイルを作り上げられるのです。





日常着として真夏に着るのなら、ステッチワークに遊びの見られるTシャツを選べば、ただの白Tでも没個性になりにくいでしょう。
似たようなものを選んでいるようでちゃんとこだわりがある。かっこよさがにじみ出る一因である気がしませんか?








前回ご紹介した「デザイン」の視点のみならず、「縫製」まで見てこれぞと思える1枚を選べると、愛着や思い入れも一入となるのではないでしょうか。
着ているものが良いものだと自分が分かっていれば、自然と立ち居振る舞いも変わってくるものです。



今回は縫製の面から、素敵なTシャツの理由を探ってみました。

今、世の中には10万を超えるようなTシャツも登場していますが、その原価はほとんど「縫製」と「素材」で決まってきます。
その商品をいくらで販売するかは、当然ブランドの箔や価値が関わってくるとはいえ、自らの目を鍛える事が出来れば、どのような価格帯のTシャツでも、きっと特別な1着となってくれるはずです。


次回はそのもう一つの要素、「素材」に注目していきます。
3回にわたって解明していくTシャツシリーズ、その最終回となりますので、ぜひまた、アクアスキュータムメンズNEWSコーナーにお立ち寄りください!






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