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It's a lovely weather for ducks.

It's a lovely weather for ducks. | NEWS | Aquascutum アクアスキュータム

It's a lovely weather for ducks.
「アヒルが喜ぶ空模様」


首都ロンドンをして霧の都と言われるイギリス。
霧雨や驟雨の多い気候柄、雨を表現する言葉も日本に負けず劣らず実に豊かです。
ぐずついた天気が続くこの時期は、つい地面ばかり見て歩いてしまいがちですが、灰色の雲の向こうに遠いイギリスの地を思い浮かべてみるのも楽しいものです。

BROLLY

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古き良き英国紳士の装いと聞いて、どんなスタイルを思い浮かべるでしょうか。
上衿がベルベットのフロックコートにストライプのスラックス、ホンブルク帽、
口髭を蓄えて、手には銀柄のステッキ。或いは――傘。

@Blackman Cally著 「メンズウェア100年史」 トゥーヴァージンズ出版



生まれついての貴族階級にとって、馬車も持てない貧乏者とみなされる傘の携帯は忌避するものでした。
それが産業革命を経て労働階級から飛びぬけた財力をもった権力者が現れ始めると、より実用的な傘が注目を浴びます。

当時は傘を細く美しくまとめることを生業とした職業があったと言われるほど












レザーのボストンバッグに忍ばせるチェック柄の折畳傘
物持ちの良さが垣間見える



英国では”Umbrella”が短縮された”Brolly”というスラングで親しまれ、現在ではより携帯しやすい折畳傘も主流に。
高温多湿な日本の気候にも適しているので、日本人観光客のお土産としても根強い人気を誇ります。

LINEN ITEMS

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日本でいう”Yシャツ”は、英国人の”White Shirt”の発音が由来というのが通説です。
天然繊維の中で、脱色すると最も美しい白を表現すると言われるリネン素材。
湿度が非常に高い日本で白シャツを選ぶのなら、ぜひともチェックしておきたい素材です。
中でもアイルランドで織られたリネン生地は特別にアイリッシュリネンと呼ばれ、世界でも高い評価を得る高級素材です。


カッタウェイカフスにツーボタンのエレガントな仕様も見逃せない





リネンはフラックスというアマ科の一年草をもとに作られます。
植物が生み出すポリフェノールは有害な活性酸素や細菌、紫外線から身を守るためのもので、これは服地にしても同様の効果が得られると言われています。
リネンが含むリグニンという成分は特に抗菌性に優れ、繊維についた汚れやにおいの元を絡めとり、持ち前の吸湿性・発散性能と相まって、洗濯をする事で、あるいは汗をかいてそれが乾いていく過程だけでも、匂いや細菌を除去する効果が認められているのです。

白くなることはそのまま染色のしやすさを意味する
淡色の美しさは間違いなくリネンの魅力の一つ


洗濯に対する強度も申し分なし 直接肌に着たい一品



「SPF50」の文字列を見て、夏のプールサイドを思い描く方も少なくないはず。
近年では日焼け止め等の記載でよく目にしますが、実はリネン素材でもこれと同じ効果が期待できます。
ヒリヒリとした炎症を引き起こすUV-Bという波長の紫外線カット率を示す値で、「SPF50」というと、市販の日焼け止めと同程度の効力を持っているのです。



肌の弱い方、日焼けを避けたい方、夏の短パンが苦手だという方にとって
リネン素材のリラックスパンツは心強い味方になるでしょう。

POLO SHIRT

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アヒルが喜ぶ天気の日には何を着るべきか。
まず濡れてもすぐに乾く事、そして、簡単に洗濯ができる事。
この観点でいえばスポーツウェアは見過ごせません。

けれどプレーウェアを日常使いすることは大人としては避けたいところです。
英国紳士たちは何を着ていたのかというと、そう、ポロシャツです。



現代のポロシャツの原型はテニスウェア。
1960年代にルネ・ラコステやフレッド・ペリーらが着用していたウェアが、ロンドンの流行発信地であるカーナビー・ストリートに取り入れられました。
そのことにより、モッズやスキンズらの台頭と共にファッションアイテムとしての地位を確立していきます。

白いウェアが眩しいフレッド・ペリー
@Blackman Cally著 「メンズウェア100年史」 トゥーヴァージンズ出版



ポロシャツ名前の由来とされるポロ・ラルフローレンのテニスウェアシリーズは、12色の豊富なラインナップで売り出されたことで一世を風靡します。
現代でも各ブランドから豊富なカラーで販売されるのはこの時の名残でしょう。

ドレープ性のあるカルゼ組織にシルケット加工と柔軟加工を施した、胸ポケ付きの主役級ポロ



コーデの幅が広がる4色はウォッシャブルウール仕様で展開





ウール繊維の表面にはスケールと呼ばれる鱗状の組織があり、これが水を弾きつつも吸湿するという一見相反する機能の両立を可能にしています。
また、リネン繊維と大きく異なるのは熱を逃がしにくいという点。
蒸し暑い梅雨時期にはマイナスのイメージに聞こえるかもしれませんが、雨で濡れたり汗をかいたり、また、屋内外の寒暖差によって、急速に体が冷えるのを防ぐ効果を期待できます。

インナーにウール素材のカットソーを、羽織に風通しの良いリネンシャツを採用するなど、素材特性でのアイテムチョイスをする事が、日本の梅雨を快適に過ごすヒントとなりそうです。

17.5マイクロンの厳選されたニュージーランドウールを使用







ウールをインナーに、リネンを羽織りにという組み合わせが、日本の梅雨にはフィットする



掲載の商品は下記店舗にて強化展開中!
ぜひ実際に触れて、着て、英国ブランドのこだわりをご実感ください。

【掲載商品強化展開店舗】6/6(金) ~ 6/19(木)
伊勢丹新宿店 03-3352-1111
東武池袋店 03-6907-0338
三越銀座店 03-3562-1111 (内) 3400
三越日本橋本店 03-3241-3311