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History of Aquascutum トレンチコートの誕生から1世紀。その背中が、こだわり抜いてきた伝統と革新を語ります。

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■1851 「水の盾」Aquascutum
Aquascutumは1851年、ロンドンの高級住宅地で小さなテーラーとして始まりました。
創業者は仕立て職人のジョン・エマリー。
当時の上流階級の紳士たちが着ていた雨よけコートの生地の発展に努めました。
そして1853年、ウール生地に防水加工を施したAquascutumという生地を発表しました。
「水の盾」を意味するAquascutumは、ラテン語のAqua(水)とScutum(盾)を組み合わせた言葉。
この生地こそが、Aquascutumというブランド名の由来となりました。




■1914 兵士とともに戦うトレンチコート
Aquascutumのトレンチコートは、第一次世界大戦で戦う英国軍のために開発されました。
「トレンチ」とは、兵士たちが戦場で身を守るための「塹壕」のこと。
過酷な状況で戦う兵士を守るために、オイル加工を施した特殊な芯の入ったウール・ギャバジン製のトレンチコートが誕生しました。
圧倒的な防寒性・機能性を備えたそのコートは、兵士を守り、兵士とともに戦ってきました。




■1930 永遠の定番”KINGSWAY”の誕生
第一次世界大戦で兵士とともに戦ったトレンチコートは戦後、街の紳士へ。
1920年、Aquascutumは皇太子からロイヤルワラント(王室の許可を受けた証)を授与され、ファッション界へも進出していきました。
その中で代表的なものが、1930年に発表されたKINGSWAY。
第一次世界大戦中のトレンチコートの生地をコットン製にしたモデルで、今日の定番モデルとなっています。
映画スターにも愛される佇まいは、ファッションとしてのトレンチコートの地位を確立させていきました。




■1976 クラブチェックというアイデンティティ
今やAquascutumのシンボルとなっているクラブチェック。
1976年の創業125周年を記念して誕生しました。
カラーの構成は、英国の格式高いクラブのブレザーの色を現したネイビー、
トレンチコートの代表色であるベージュ、そして素材や生地の質感を大切にする意味が込められたビキューナのブラウンの3色。
このクラブチェックはAquascutumのアイデンティティとして、コートの裏地や帽子など、多彩なアイテムに活用されています。




■2021 さらなる革新に向けて
2021年、Aquascutumは創業170周年を迎えます。



▪️DETAIL
Aquascutumのトレンチコートは50種類以上のパーツで構成されています。
職人の手により約70の工程、約6時間をかけて、一着のトレンチコートが出来上がります。
細部には、軍服として使用されていた名残がいくつも見られます。
その中から、Aquascutumこだわりのパーツをご紹介します。

▪️CLUB CHECK LINING
ライニング(裏地)には、ブランドのアイデンティティであるクラブチェック柄が使われています。
コート全体にわたって縫われた裏地は、熟練した技の賜物です。


▪️RAGLAN SLEEVES
Aquascutumの定番トレンチコートは、袖が襟ぐりまで続くラグラン袖が採用されてきました。
肩や腕を動かしやすいのが特徴です。
▪️YOKE
雨がかかる背中のヨークは、二重構造で雨の浸透を防ぎます。



▪️D RINGS
第一次世界大戦中、ナイフや手榴弾、水筒などを下げるために使用されました。
軍用であったトレンチコートならではのデザインです。

▪️INVERTED PLEAT
腰上まで深くとられたインバーテッドプリーツが特徴。
戦場で兵士が迅速に行動できるように考案されました。
通常はボタンを留めておけば、裾が広がりすぎることはありません。


▪️長くご愛用いただくために
ベルトやボタンの紛失などは、お近くのショップへご相談ください。
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