オーセンティックなトレンチコートの丈を9cmほど長くし、絶妙なレングスで大人気を博したコラボレーションはもう2年前のこと。
「年月の経過にともない、顔立ちやシルエット、取り巻く環境など様々な変化が女性にはあります。
それと同時に、水のように移り変わる女性のワードローブや気持ちにいつでも寄り添ってくれる、
そんな懐の深さを感じるのがアクアスキュータムのトレンチコートです」と語る大草さん。
7年ほど大草さんが愛用しているトレンチコートは"正統派"なデザイン。「スタイリングのパートナー的存在であるハニーベージュカラーのトレンチコートが
私にとって"ファースト・トレンチコート"だとしたら、今回のトレンチコートは、"セカンド・トレンチコート"。
まず、そのワードからスタートしました」と話す大草さんとの最初の打ち合わせは、今年の春でした。
「大好きなハニーベージュカラーからは少し離れてみよう」。そう思ったときに思いついたのが、カーキだったそう。
「このコラボレーションを始めるにあたり、気持ちの中で"ちょっとしたモード感"というキーワードがありました。
モードはモードでも、"ドレッシー&モード"が今の気分を表現するにふさわしいイメージでした。
私にとってカーキは、ドレッシーにもモードにも、振ることができる色。
もちろん、トレンドのストリートっぽいコーディネートやカジュアルな着こなしにもマッチします」。
「"ドレッシー&モード"というフレーズから連想して、今の気分をドレスアップさせてくれるディテールが欲しいなと思い、今回はクチュール的要素をプラス。
これまでのコラボレーションにおけるトレンチコートとはまた少し違った、ラグジュアリーなムードを添えています」。
できあがったばかりのサンプルを入念にチェックする大草さん。
「コラボレーションアイテムとは、大切に育てた、ある意味子どものような存在です」と笑顔で語ってくれました。
次回のNEW TRENCH COAT JOURNAL Vol.2(9月20日(木)アップ予定)では、
完成したコラボレーションアイテムの全貌をご紹介。先行予約受付もスタートします。お楽しみに!
大草直子プロフィール
スタイリスト、WEBマガジン「mi-mollet(ミモレ)」コンセプトディレクター。
1972年生まれ 東京都出身。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。
雑誌の編集に携わった後、独立。ファッション誌、新聞、カタログを中心に
スタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
近著『大草直子のSTYLING&IDEA 10年後も使える「おしゃれの結論」』ほか。
インスタグラム(@naokookusa)も人気。